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なつかしさ について

 はじめまして。唐草伊於です。

 今年の夏はいつまでも暑くて、9月になってもまったく涼しくならず、おかげで9月いっぱいまで夏の気分のままでした。せっかくの休み、秋らしいことをして楽しもう、とか思っていたんですが……まだお月見ぐらいですね。秋はこれからのようです。

 唐突ですが、少し時を戻します。

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 お盆が明けて1週間ほど経った頃に、用事があって大学の近くまで行きました。
 授業があるときと同じように、出町柳から歩いて向かいます。焼けたアスファルトに短い影がくっきり映っていました。じりじりと熱い。京都の最高気温が連日35℃超えだった頃です。平日の昼間でしたが、私の他にその道を歩いている人はおらず、自転車が熱気をかき分けて走っていくぐらいでした。もう蝉も鳴いていません。今出川通から一本入った静かな路上で、止まりそうになる足を頑張って踏み出していました。

 ふと顔を上げて前方を見やったとき、

 緑が目に入ってきました。京都盆地をなす山々の一つです。その手前に大学の建物が少し見えて、あとは店や民家の並ぶ町の風景。
 なつかしい、と思いました。

 懐かしいというほどこの町には馴染んでいないはずです。大学に通いだしてまだ半年も経っていませんし、実家暮らしなのでここで暮らしたことはありません。それなのに、なぜか、自分の場所に帰ってきたような感じがしました。お盆の余韻も手伝っていたのでしょうか。

 この感覚を明確に表せる言葉が見つかりませんでした。

 リアルに体験していないものに対して近しい思いを抱けるのは、いち個人の想像力のせいなのか、それとも、そのモノに、景色に、実際に触れてきた人びとの思いに感応した結果なのか。不思議な感じです。

 釈然としないまま、なつかしい、とつぶやいてみるのでした。

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 後期の開始日に合わせるように気温が下がったのは驚きました。高い青空の下、構内で涼しい風を感じられるのはいいですね。
 授業も始まり忙しくなって、なつかしさなんて感じる暇はなくなりそうです。真夏の幻想だったのかもしれません。

 読んでくださり、ありがとうございました。

Edit 14:48 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

 

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