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 京大公認創作サークル「名称未定」の公式ブログです。
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バックベアード

素でブログの存在を忘れていました。申し訳ございません。

とりあえず小説を読み、考えたことを書きましょう。「1000の小説とバックベアード」読んだので、これをテーマにします。佐藤友哉著、「1000の小説とバックベアード」。三島由紀夫賞受賞作です。


佐藤友哉はメフィスト賞でデビューしています。西尾維新(ジャンプで「めだかボックス」の原作してます)と同門です。ライトノベル系の賞を受けたわけですね。しかし彼は、三島由紀夫賞も受賞しているわけです。極端な例え方をすれば、電撃文庫でデビューして、芥川賞受賞するようなものです。


古典文学には古典文学の魅力があり、ライトノベルにはライトノベルの魅力があるわけです。前者の魅力に惹かれる人もいるし、後者の魅力に惹かれる人もいます。これは個々人好みの問題です。そして「1000の小説とバックベアード」はそうした好みの問題をものともしない作品です。作者は、ライトノベルのような雰囲気が漂わせつつ、文学に対する知識と思想が見え隠れします。作者の発想と想像力はライトノベルの様なぶっ飛んだ代物ですが、有名無名を問わず、文学者についての考察が行われます。純文学の魅力を感じましたし、ライトノベルの魅力も感じました。


世の中には本格ミステリ好きな人がいて、恋愛小説が好きな人がいて、SFが好きな人がいて、ファンタジーが好きな人がいて、アクションが好きな人がいます。
仮にミステリ要素のあり、SF要素があり、ファンタジー要素があり、アクション要素がある作品があるとします。
するとその作品は、ミステリ好きも、恋愛小説好きも、SF好きも、ファンタジー好きも、アクションが好きも惹きつけることになるのではないでしょうか。
上の例は極端ですが(実際には作れないでしょうよ、そんな話)、自分の専門外の魅力でも採り入れられる限りは採り入れるスタンスは重要と思います。より広範囲に受ける手段の模索は、より沢山の人に作品を読んでもらうことに繋がります。


人の作品を面白くないと捨て置く人はろくな作品を書けません。自分にとって面白くない作品の面白さを説明できる人は才能のある人になれます。自分にとっては面白くない作品でも、その作品の魅力を理解し、さらにその魅力を自分の作品生かすことのできる人は、正真正銘の天才になれます。

Edit 23:21 | Trackback : 0 | Comment : 3 | Top

 

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