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NF俳句・短歌企画 総評

もうすっかり冬ですね。我が家もこたつを出しました。大雅です。

今年のNFでも、俳句の企画(今年からは、短歌も!)やらせていただきました。

前年とは変わって、短冊に書いていただき、模造紙に貼っていただく形式でしたが、より「ライブ感」があってよかったんじゃないかと思ってます。
今年はお題を季語に限定せずに設けたので、書きやすかったこともあるかもしれません。40もの投句をいただきました。誠に有難うございます。(便宜上、以下でも、俳句・短歌わけへだてなく「句」と呼ばせていただくことがあります。ご了承ください)

すべての方の句に触れたいところですが、去年やってみて(流石にこりゃきついわ)と思いましたので、「秀逸十句選」という形で評を添えさせていただいて、今回の企画の納とさせていただきます。なお、順不同です。では、どうぞ。


①いつか見たいなかの夜の星空をいつか都会(ここ)でも見れますように。

最後の「。」が効いてるんじゃないでしょうか。都会のルビも嫌味がなくていいと思います。
降ってきそうな星空に思いを馳せた短歌、とても綺麗です。


②柿の実を吊るしたままで夜になる時間がたつとほしがきになる

う、うまい!(笑)「干し柿になる」と「星が気になる」を掛けてきましたね。
短歌の音数でよくこれだけ綺麗にまとめたもんだ、と感心いたしました。
「ほしがきになる」は短冊でも太字になっていて、ぜひ見せたいくらいの気迫……。


③M2だけど 留年するので 最後じゃなくなりました (副題『P.S.』)

つらい。つらすぎる。圧倒的な字余りが悲しみの余韻を誘いますね……。


④祭の夜遼遠に遠き秋蛍

すごくいい句になりそうなんですが、「遼遠に遠き」の意味のダブリだけは気になりました。
祭(この場合は学祭ですかね)の賑わいと、遠くの秋蛍を綺麗に取り合わせてくださいました。


⑤薄夜の揺るゆるゆると星瞬き

この句はけっこう高度ですよ。俳句やってる人の句かな。
「薄夜の揺る/ゆるゆると星瞬き」と切れていますね、おそらく。「揺る」は「揺れる」の古語でしょう。
薄が揺れる夜、と表現せずに「薄夜の揺る」と表したことで出た壮大さ、それにぶつけられる星星のまたたきの「ゆるゆる」さ。
とても景色が大きくて惚れ惚れした句です。


⑥さいごにも笑顔でいたねべにしだれ

「べにしだれ」は、紅枝垂、春に紅葉するもみじですね。かなり珍しい季語を使ってくれたところにチャレンジを感じます。


⑦朝寝坊 NF(シフト)遅れて ごめんなさい     しょくしゅ

俳句コーナー使って謝るあたりあざとくて許す気になれないのでおごってください。


⑧校舎裏君はひとりの冬の星

ぽつんと校舎裏に立っている主人公、そこから一気に冬の星へと広がる景色がとても綺麗で、静謐な空気の漂う一句ですね。


⑨星なんてそこの辺りにあるだろう

うってかわって、粗暴さの出ている句。これはこれで、アリですね。投げやりな感じが、作者のハニカミにもとれて、良さ。


⑩熱狂の1984レボリューション「必要な犠牲 ごちそうさまでした。」

僕は1984と言われるとジョージ・オーウェルが浮かぶのですが、なんだか底知れないものを感じて選んでしまいました。真意が聞きたいところ。



以上です!たくさんの投句、ありがとうございました!


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