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 京大公認創作サークル「名称未定」の公式ブログです。
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2018-10

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ハロウィンが過ぎても10月は終わらない。

 こんにちは。10月中旬担当のひがんばなです。ちょっと人より眠かったせいで前期の取得単位数が残念なことになった人健1回生です。後期は心機一転、まだ全休はしておりません。未定のみなさんを含め周囲の方々から「絶起する人」みたいな認識をされている私ですが、後期はぜひそれを払拭していきたいですね。(もう手遅れ?そんなことはない)

 それはともあれ。名称未定に入会してはや半年以上ですが、とても楽しく過ごさせていただいて、ありがたい限りです。毎週水曜日にルネに行ってパフェを食べながら例会に参加するのは、私の大きな楽しみであります。水曜日全休しても例会は行く、何ならルネが閉まった後でも円陣*だけ参加する、といったような前期の微笑ましいエピソードからもそれが伝わりますね。他の方の作品を拝見したり、何より自分の創作物を発表する場があるのは大きなモチベーションであります。「誰かの目に触れる(かもしれない)」と思うと全然違いますので。私は高校の時もっぱら独りでキャラ創作に励んでいたのですが、なんと3年生の時、それを面白がってくれ且つハイパー美麗な絵を描いてくれる神のような友人が出現し、創作の楽しさが跳ね上がるという経験をしましたので、重なる部分があります。(何をやっているのだ受験生よ。ちなみにその方はセンターの二日目、理科が終わった後に新しい絵をくださいましたね笑)その親愛なる友人とは今も交流があり、私のペンネーム「ひがんばな」もその方の作品に由来するものです。

 そう、ペンネームといえば。前期のあいだ描く描く詐欺を続けていた私ですが、ついに今回未熟ながら1枚完成させまして、それは「まんじゅしゃげ」という名前で出すことにしました。未定には文も絵も、という両刀の方が何人かいらっしゃいますが、その中に創作媒体ごとに名前を使い分ける先輩がいらっしゃって、「いいな~名前の使い分け」ということで。ひがんばな調子にのりました。まあ形から入るのもありですよね!というわけで後期は「まんじゅしゃげ」としての活動も頑張っていきたいと思います。今回本当に、下手でも何でもいいから取りあえず一つ完成させるのが大事だ、ということを実感しましたので。それではこの辺で。後期はまじめに授業に出、絵をいっぱい描いていきたいと思います。(絶対4年で卒業するんだからな~~焦)

*円陣・・・活動場所であるルネが閉まった後、出入り口付近にたむろし談笑する、名称未定の恒例風景。

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日本語って難しいね(結論)


こんばんは、書く書く詐欺を続けて幾星霜、もはや後のなくなった八橋大社です(今回も本来は上旬の予定でありました)。

ブログでは、いつか個人的な創作論を開陳したいと思っていたのですが、自分の中でもまとめ切れていないので、今回はとりあえず「読みやすい文の書き方とは」という小学生並みのことを述べてみたいと思います。

高校の頃から字書きを僭称しておりますが、時々「どうやったらわかりやすい文書けるの?」と訊かれることがあります。これに対する答えをいろいろ考えてきたのですが、現状の私の答えは以下のようになります。

***
 個人的に、文章には「文の流れの中で重みをもたず、さらっと読み流す(読み流してほしい)部分」と、「文の流れの中で重みをもち、意識が向く(向けてほしい)部分」とがあり、作者の意図(物語)における両者と文章表現における両者とが一致しているものが、まず読者のスムーズに読み進められる文章であると思います。
 「重み」と言いましたが、個人的には「(文の)ウェイト」と呼んでいます。「テンション(緊張)」と呼んでもいいかもしれません。要するに、「ウェイトのある部分にはウェイトのある表現、ウェイトのない部分にはウェイトのない表現」を心がけるということです。
 主観的な定義なので言語化しづらいですが、「ウェイトのない部分」とは、動作表現や様態表現で描写の背景に溶け込む部分、あるいは「さりげない」部分、あるいは「ト書き的な」部分、「あまり目を向けてほしくない」部分であります。
 文章の流れの中でウェイトを置かない部分にウェイトのある表現を用いてしまうと、読者はそこで小さな「ひっかかり」あるいは「つまづき」を感じてしまい、それがその文章の読みづらさにつながります。書き手はおおよそ文章に熱量を込めてしまうので、どうしても全般的にウェイトのある文章になってしまいがちです。そこで、ウェイトが置かれていない部分では意識的に表現を見直し、文章のウェイトを削ぎ落す必要があります。これによりウェイトの適切なバランスが生まれ、より読者に意識を向けてほしい箇所への凝集が形成されます。(※個人の感想です)

 では、ウェイトの調整のために個人的に日頃留意していることを以下に挙げます。

①「ひらがなにする勇気」を持つこと
 ウェイトが生じる部分、それは第一には「漢字」です(個人の感想です)。つまり、いらぬところで漢字を使うと、脳内で文章の咀嚼にエネルギーが割かれ、視覚的にもうるさく、そこにいらぬウェイトが生まれてしまいます。
 よく陥る失敗点として、「なんでも漢字に変換してしまう」があります。PCで書いていると、予測変換で漢字表記がサジェストされるので安易に漢字を使ってしまいがちですが、中にはあえてひらがなを選んだ方がいいものも多くあります。例えば「の様な」「何故か」「所謂」「仕舞う」「出来る」「無い」「(個別具体の事物を指さない)物」「(~して)居る」「煩い/五月蠅い」「姦しい」「~し得ない」「筈」といった類のものです。「例えば」もこれに入るかもしれません。これらは文章表現においてそのウェイトの優先度が低く、ゆえに「さらっと」読み進められた方がよいものです。そこであえてひらがなにとどめておくことで、文章の滑りは良くなります。
 また、同義で複数の読み方ができる感じ表現も、詩作のような語感を大事にしたい局面ではひらがなにすべきか漢字にすべきかをよく吟味します。例えば、「良い」には「よい」と「いい」という二つの読み方があり、意味はさして変わりませんが語感は大きく違います。なので、どちらか一方の読み方で読んでほしいという意識があれば、ひらがなでそれを明確にしたほうがよいでしょう。他の例としては、「違える(ちがえる/たがえる)」や「」などが挙げられます。なお、「良く」には「念を入れて行う」や「程度がはなはだしい」「頻度が高い」といった意味もありますが、「良く」という漢字表記にはどうしても「良質」という意識が(個人的に)つきまとうので、これも「よく」とひらがなで書きます。送り仮名などで読み方に迷いが生じえない場合はこれらはこの限りではありません。ウェイトとからめて言えば、「上質である」という意味がより強調されるのは「よい」読みの方である(と私は思っています)ので、そのように「これはよいものだ」という意味を強調したい(ウェイトを置きたい)場合は「よい」と読みを指定する、といった具合です。これまでの私の「良い」「いい」「よい」「よく」の使い分けはこのような理由によります。この「~による」も、変換では「依る」「拠る」「因る」「由る」「縁る」などが出てきます。漢字で表現したほうがその意味するところははっきり語義的に定まりますが、ここはそのような重きを置くところではありません(と私は判断しました)。
 動作表現でも、本来的意味を失ってその他の慣用的表現に組み込まれているものは本来のウェイトを失っているといえます。この峻別もだいぶん主観的なものですが、個人的には「~しうる」や「できる」などがその例かと思います。
 名詞(「為」「物」「人」など)については形式名詞と実質名詞の区別でひらがなか漢字かが定まるようです。
 他には、意味的に連続しない漢字表記が続く場合も、どちらかをひらがなにしたほうが読みやすい場合があります。語がひとまとまりにも見えしまい、引っかかりになります。上の方にある「日頃留意していること」も、「日ごろ留意していること」としたほうがいいかもしれません。
 しかしながら、あまりにひらがなが続く文も当然読みづらいものです。なので、そこはバランス感覚が重要です。たとえば、「それをいうのはけだしわずらわしいことだ」という文はひらがなが続きすぎな気もしますが、「其れを言うのは蓋し煩わしい事だ」もウェイトがごちゃごちゃしています。その中庸を探っていくことになります。私は「それを言うのはけだし煩わしいことだ」あたりで手を打つでしょう。

②読点(、)の場所に気をつけること
 ウェイトの発生源の第二は、「読点の前後」です(※個人の感想です)。時々、あまりに長い文章、あるいは読点の極端に少ない文章を目にしますが、それでは読者の注意力が続かず、メリハリがないためにウェイトが分散してしまいます。また長い文章は構造が何回になりがちです。個人的には、続いてきた文章が読点で切れた箇所でいったん意識に一呼吸入り、その前後にくる語にウェイトが置かれるように思います。この読点の場所に気をつけるだけで、文章は驚くほど読みやすくも読みにくくもなります。
 ①の最後に上げた文に、私なら「それを言うのは、けだし煩わしいことだ」と読点を入れます。これで「それをいうのは」という意味に区切りがつき、そのあとの「けだしわずらわしいことだ」という結論部分に向けてウェイトが置かれ、メリハリがつきます。ためしに、自分の書いた(特に急いで書き上げたり徹夜で書いたりした)レポートの文章の読点をいじってみると、変化の大きさに驚きます。
 日本語は近代になるにつれ読点が増えひらがなが増えてきていると嘆く節をどこかで読みましたが、知ったことではありません。読みやすい文を書いたほうが勝ちなのです。

③文章表現のマナーを守ること
 前提条件のようなものですが、文章表現上の決まり事が守られないと、それは読みづらさにつながります。たとえ言語表現上うまくウェイトの処理ができていても、文字表現が誤った用法になっていると読者は(少なくとも私は)「気になって」しまいます。これは意図せぬウェイトの発生になります。これは長編小説になればなるほど気になってきます。名称未定の会員の方の作品にも、たまに指摘できる点があります。留意すべきルールとしては、以下のようなものがあります。(※なお、これらはあくまで慣習的に守られているものにすぎず、その一般的な表現に慣れ親しんでいる読者が読みやすい、ということです)

〇数字の算用数字/漢数字の区別:基本的に横書き文では算用数字、縦書き文では漢数字を用います。

〇漢数字の記数法(の統一)
 これは難しい問題で、どうやら戦後には論争にもなったようですが、ざっくりいえば「203」を
「二百三」とするか「二〇三」とするか、という話です。俗に前者と「トンボジュウ方式」、後者を「イチマル方式」というようです。4桁以上になると、「2018」を「二千十八」とするか「二〇一八」とするかの問題に加え、「二、〇一八」はどうかという問題も生じます。な
漢数字のコンマには読点(、)を用います。また、小数点には中黒(・)を用います。
 個人的には、桁数が増えるにつれてトンボジュウ方式では読みづらくなるのでイチマル方式をおすすめしたいところです。ですが、イチマル方式の場合も4桁ごとの単位語(万、億、兆……)は書いたほうが読みやすいでしょう。イチマル方式でも例外は多く、慣用表現(「五十歩百歩」、「三位一体」など)や不定表現(「数十メートル」、「数千人」など)はトンボジュウ方式で表します。
 詳しくは「漢数字 表記」や「トンボジュウ方式」などで調べてみてください。大事なのは、文中で記数法を統一的に使うことです。複数の方式が混在していると、読みにくいことこの上ありません。

〇発話をあらわす鍵括弧(「」)の末尾の句点
 〈「~~。」〉や〈「~~」。〉ではなく、〈「~~」〉とするのが一般的です。

〇3点リーダーとダッシュ
 3点リーダー(…)やダッシュ(―)は、2個続けて使う(……、――)のが一般的です。ダッシュはフォントによっては間がかすかに開いてしまうので、気になる場合は、そこだけダッシュがつながるフォント(例えばMS明朝)を使いましょう。

〇縦書きの場合のアルファベットの表記
 これも難しい問題ですが、1文字の場合は縦置き、2文字以上の単語や分の場合は横置きとするのが一般的なようです。2文字以上の語でも、頭字語(「NGO」、「NATO」など)は縦置きとするようですが、長い単語(「MERCOSUR」など)は読みやすさの点から横置きとする方法もあります。単位については、縦書きではカタカナ表記(「グラム」、「ヤード」など)とすべきとされますが、Wordなどでは縦書き用にも合字の記号(「㎏」、「㏏」、「㎠」など)が用意されていますので、そちらを使ってもよいでしょう。

いずれにしても、肝要なのは「表現方法を統一する」ことです。不統一な文面は、それだけで読む気を削ぐことにもなります。


***
 以上、長々と所感を述べました。これが、私の思う「読みやすい文章」を書くにあたって留意すべきと思われる点です。他にもいろいろあるとは思いますし、くりかえしますがこれは私の主観です。一般に適用できるかは疑問ですし「ウェイト論」は文意も散漫ではありますが、これが私の文章論の基礎でもあります。

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