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 京大公認創作サークル「名称未定」の公式ブログです。
サークルについて詳しくはこちらへ→公式WEBサイト

2021-08

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『ペンは剣よりも強し』かもだが筋肉にはかなわない

どうも皆さん。八朔です。
七月末担当だったのですが、僕の中ではまだ七月末なのでセーフです。
前回の記事から9か月経ちました。そして私は大学院に進学しM1になりました。留年と浪人と遅生まれで24才になったM1です。
M1だろうがなんだろうが色々な締め切りをぶち破っております。テカテカの大学院一回生。イェイ。はは。

かれこれ京都大学に足を踏み入れてから五年と五か月になりました。
ニコニコの中学一年生が高校三年生で進路に悩むくらいの頃。
母の腕に抱かれていた親戚の赤ちゃんもそろそろ目が据わってくるくらいじゃないでしょうか。
入学当時にそれなりの数いた知り合いは一人また一人と減り、研究室を変えたこともあり気がつけばガチで同じ学科だった人と話さなくなりました。
友達がいないわけじゃないんですよ。Twitterのフォロワーとか、LINEのアカウント知ってるし。でも何なんでしょうかねこのモヤっとする感情は。
同窓会で再会でもするんでしょうかね。もう未来に託すことにしました。

やはり現実は世知辛い。せめてフィクションの中でくらい夢を見たいものですが、夢を見るのも一苦労です。
予備知識は勿論流行りや名作をチェックしなければならない。時間が足りないのはそうとして、それを行うにはやはり体力がないといけない。
なので最近部屋が広くなったのでプランクトレーニングなるものをやっています。体幹が鍛えられるので基礎体力の向上が望めるんですね。
走るのが嫌で、縄跳びをしようと縄を買ったものの飛ぶ場所がなく物置にしまってしまった私にも出来そうです。

スマホは普段は集中力や記憶力を低下させる悪魔として四六時中私の脳を心地よくハッキングしているわけですが、こういう日課の定着には役に立ちます。
畳の上だと肘をついても痛くないのはありがたいのか毎回疑問に思いながらアプリを起動します。早くヨガマットを買わねば。

「ヨウイスタート。プランク、ロクジュウビョウ」
アプリを起動すると、抑揚が変な機械音声でガイドを出してくれます。
「開始。腰をしっかり上ゲましょう。」
励ましお小言も忘れません。こっちは必死なので聞いていません。
「残り10秒。ナイン。ハチ。セブン。ロク」
なぜ奇数の時だけ英語なんだ?早く終われと念じます。
「ゴ、ヨン、サン、ニ、イチ」
そこは普通のカウントダウンなんだ。と思ったころには
「次のセットです。ストレートアームプランク、ヒャクニジュウビョウ」
新しい地獄が待っています。

……

「ピーフィロロロリ」
一通りセットを終えたら、安っぽいファンファーレで祝ってくれます。嬉しいもんですよ。でもサイドプランクは何時になってもしんどいかな。
台所に行ってプロテインを手持ちミキサーでしっかり水に混ぜて飲み干します。しかしミキサーに粉がつくので結構な頻度でそれを舐めることになります。
最近ココアよりリッチショコラの方が不味くないことに気づきました。でも比較的マシというレベルの議論なので、自分の舌は一般のそれと乖離しすぎてないかたまに心配になります。
ちなみに牛乳を混ぜると普通においしいのですが、エンゲル係数がすごくなっちゃうので最近は水道水一択です。
あまり過剰にプロテイン=タンパク質を摂取すると腎臓に負担がかかるらしいのですが、筋トレ後だし何より私はガリガリなので多分大丈夫でしょう。
こうして充足感を得た私は布団に向かいます。消化が不安ですがまあいいでしょう。明日も頑張れる気がしてきました。

……

原稿は?

1日が27時間あればと思います。

Edit 23:29 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

夜とにんにく。それとあの子。

 こんにちは。こんばんは。そして、はじめまして。この度初めてブログを担当させていただく有末ゆうです。初めてこの場に出てくるという事で恥ずかしい気持ちでいっぱいですが、暖かい目で見ていただければうれしいです。
 さて、わたしも創作サークル「名称未定」に在籍しているという事で執筆活動をしているのですが、最近、創作というのは時として狂気じみてくるなぁ、という事を思います。
 つい先日、久しぶりに午前五時に目を覚まして、柄にもなくテンションが上がっていました。普段は十時ごろにもそもそと布団から這い出るような生活をしているわたしにとってそれは非常に珍しいことで、よしよし今日は調子がいいぞと顔を洗ってにんまり笑い、普段は摂らない朝食を口にしました。バターを塗ったトーストとブラックコーヒー、それと昨日作っていたゆで卵がこんなにおいしいんだと驚いたものです。
 さて、調子がいい日は早々に執筆にとりかかるに限ります。わたしは五年程愛用している薄汚れたノートパソコンを立ち上げて、傍らに置いたうすっぺらいノートに書きつけたうすっぺらいプロットとにらめっこしながら、キーボードをぱちぱちとやってうすっぺらい小説を書いていました(自分でうすっぺらいなんていうのはいけませんね。大作を書いていたと胸を張りましょう)。そのうちに部屋を照らす白い日差しはその光量を増し、わたしの背中はじっとりと汗ばみ始めます。扇風機を「強」にして風を感じながら、小説の中で私立探偵を動かしていたわけなのですが、この探偵たちがなかなか勝手に動き回る。わたしは彼らに手綱をつけて何とかコントロールしようとしていたのですが、どうやらわたしに騎手の才能は無いようです。やれやれ、今回も物語の構造がめちゃくちゃになりそうだ、わたしは自嘲気味なため息を吐いて、ファイルを閉じました。明日はきっと、今日の進捗を無に帰す作業になるんだろうと思って。
 そう、わたしの頭の中にはなんの疑問も無く、「明日」という言葉が浮かんでいました。なぜって、デスクの白い天板は夕焼けの朱色に染まっていたんですから――そこでわたしは、はっとして背後の窓を振り返ったのです。夏の太陽は西へ傾き、立体感のある、しかし薄い雲の前を二羽の鴉がゆっくりと横切っていきました。時計を見れば、既に六時を回っています。飲まず食わずで十二時間以上駄文をこしらえていたってわけで、まったく、狂気の沙汰です。
 疲労に、頭の奥がぴりぴりとしびれるような感覚がしていました。わたしは腕を伸ばして肩の凝りをほぐしてやり、流しへと向かいました。よほど汗をかいていたんでしょう、ぬるく、薬品臭い水道水でさえ驚くほどおいしく飲めました。干からびた体に水を与えてやると今度は胃の方が文句を言い始めます。トーストとコーヒー、それと一つのゆで卵で一日を乗り切れる程、わたしの身体は燃費がいいってわけじゃないみたいです。この時間ならまだ、馴染みのラーメン屋は開いているはずでした。
 わたしは部屋着を脱いで、外用のTシャツとデニムパンツを身に着けました。髪の毛は――誰に見せるわけでもありません――紺色の夏用キャップで隠します。きっとラーメン屋の店主はわたしの髪の事なんて詮索しやしないでしょう。
 財布とハンカチをバッグに入れて、わたしは部屋の外に出ました。外の暑さは日中のそれの残り香みたいなもので、風もあった分、過ごしやすそうです。おいしいラーメンが食べられそうでした。大学入学以来使っているスポークのぐにゃりと曲がった自転車も、心なし嬉しそうです。いい夕べだね、相棒。
 わたしは東大路通を一キロほど南へ向かい、例のラーメン屋へとたどり着きました。馴染みの店員さんの笑顔に迎えられて食券を買い、カウンターに通されます。店主のにーちゃんはいつも通りのとびきりの笑顔を向けてくれました。彼のえくぼで、ぴりぴりと疲れていた頭の奥がほぐされたような気分になりました。わたしは気をよくして、追加で缶ビールを注文してみたりしました。ラーメンがやってくる前に350ミリリットルのそれを飲み干し、腹の奥から滲み出してくる熱に酔います。店主のにーちゃんが「はいよー! おまたせ!」と叫んでわたしの前に並らーめんを置きます。とんこつ醤油で、鶏油をたっぷりかけたやつ。わたしは躊躇なんてしないでおろしにんにくを三匙放り込みました。明日、予定なんてものはないんですから。世の中には溶かさないでにんにくのライブ感を楽しむ宗派もあるようですけど、わたしからすればそれは邪道です。にんにくをぐにゃぐにゃと溶かして、濃厚なスープに姿を消した彼の、隠し切れない面影を楽しむんです。それがいいんじゃあないですか。スープのしみ込んだほうれん草を咀嚼して、麺を啜りました。酒の後の麺。安っぽくて、俗っぽくて、だけど最高の贅沢。それから五分間、わたしはばかみたいにラーメンを掻っ込んで、ご飯も追加してもりもり食べました。それはきっと、今日っていう日の肯定でした。
 店を出ると、もうとっぷりと日は暮れていました。お酒を飲んで自転車を漕いだらいけないな、なんていう順法精神は、幸いにも酔った頭の中に残ってくれていたようでした。わたしはスタンドを上げて、自宅に向けて歩き出そうとしました。その時でした。
「ゆう……?」
 ためらいがちな声が、わたしを呼びました。わたしは振り返りました。そこには一人の女の子が立っていました。いつからか、わたしがめっきり会おうとしなくなっていた子。わたしは、それで、酔いから醒めてしまいました。
「……久しぶり」わたしは軽く手を挙げました。彼女は少し安心したように微笑みました。
「ねえ、ゆう、今ひま? ちょっと歩かない?」
 わたしは三秒間だけ考えて、それで、頷きました。夜の東大路通は、あんがい人が多かった。
「最近、どう」
 元気だよ。
「授業とか」
 順調。
「今日、何してたの」
 なにも。
 二百メートルほど歩いて、信号で停まった時、彼女はわたしに湿っぽいまなざしを向けました。わたしは、目を逸らしました。向かいのスーパーは閉め作業を始めているようでした。
「ねえ、ゆう」
 何。
「今日、あたしの家さ、掃除したんだ。来ない?」
 どこか寂しさを感じさせる声でした。わたしはかぶりを振りました。
「さっき、わたし、にんにく食べちゃって。いっぱい」
「そ、か」
 わたし達の目の前の車道を、大型のトラックが駆け抜けていきました。彼女は眦を拭いました。排気ガスが目に染みたんでしょう。きっと、そうなんでしょう。
「ねえ、ゆう。あたしたち、もう、昔には戻れないのかな」
 わたしは彼女に微笑んで、ゆるく、首を横に振りました。信号が青になりました。わたしは自転車にまたがって、ペダルを一杯に踏み込みました。からっとした夜風が、突然、強く吹きました。キャップが空に舞いました。だけど、わたしは振り返らなかった。
「にんにくごと、愛してやれるからさぁ!」
 彼女の弱々しい叫び声が聞こえました。わたしは遠ざかっていくその声に、小さく、「もう、諦めてよ」と呟きました。彼女には、聞こえなかったでしょう。
 わたしはふと、目元をこすってみました。乾ききっていました。
 浅く、笑いました。
 家に帰って、ウイスキー・ソーダで酔いなおしましょう。それが正しい、今日の終え方です。
 わたしは、ペダルをまた、強く踏み込みました。月の大きな夜でした。

 ……なんていう妄想をなんの臆面もなく書けてしまうわけなんです、しばらく創作なんてやつをやっていると。いや、まったく狂気の沙汰です(それともそんなのはわたしだけなのでしょうか)。というわけで今回はこの辺で。皆さんお元気で。わたしは元気です。いぇい! 担当は二回生の有末ゆうでした。それでは。ごめんね。さようなら。

Edit 22:11 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

毎日暑い

 どうも皆さんこんにちは! ナカジマ杓子でございます、ということで、今回もどうぞお付き合いください。
 いやあ、最近は暑いですね。午後二時くらいに出歩くと本当に体が焼けこげるようで、嫌になります。空を見上げれば明るい太陽が輝いていて、なんだてめえは、俺を殺す気か、直射日光という名の殺人光線バンバン出しやがって、高みの見物かコラァ、こっちまで下りてこいや、タイマンで決着つけてやる、なんてことを思うわけです。暑いのは明らかにコンクリートの照り返しですし、完全に因縁つけてるだけですが、まあ、お天道様はきっと心が広いので許して下さることでしょう。
 暑いといえば、怖いのは熱中症ですね~。外で運動するときは水分と塩分を忘れずに。私は小学生のころ、炎天下を走り回っていた時にめまいと頭痛を覚えまして(たぶん軽度の熱中症)、木陰で休むわ~、となったことがあります。兄が倒れたので慌てた弟が、とりあえず手に持っていた霧吹き(カブトムシ用)をぶしゅぶしゅ顔面に吹きかけてくれたのがいい思い出であるとともに、今でも感謝しております。細かい水滴が眼とかに入って苦しかったけど、涼しいことは涼しかったぜ!、という感じです。
 水分摂取というと、ついついキンキンに冷えた茶ばかり飲んでしまいがちですが、あんまりやるとお腹を壊します(個人の感想です)。湯気の立つお茶もたまには美味しい。五臓六腑に染みわたります。
 ということで、何のテーマもありませんが、今回はどうかこの辺で。皆さんのご健康をお祈り申し上げます。

Edit 11:01 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

 

今月の担当

 

今月の担当日&担当者、のようなものです。これ以外の日にも、これ以外の人が更新したりします。

今月の担当は
上旬:安野深砂
中旬:西桜
下旬:氷崎光 です。

 

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