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剣をとる者はみな、剣によって滅びる

 バーイマタイ福音書。

 キリスト教の世界観は、大抵の日本人には普通の(あるいはちょっとお固すぎる)倫理を言っているように見えるのですが、実際は「すべての決定権は主にあるんだから人間が勝手なことしちゃダメ」なんですよね。復讐もまた然り。

 復讐が簡単で手っ取り早い動機付けであることには賛同いたします。復讐が終わった後そのキャラの処遇がいささか面倒ではありますが、私は王道を信条にしているので、最後に適度に感動的な死なせ方をしておけば物語としてのバランスは取れます(安易とかご都合主義という批判はおいておくとして)。従って復讐キャラはかなり扱いやすいです。でも私にとっては、他の心理描写や性格付けに手を焼くキャラクターに比べて、ずっと書くのが大変です。難しい簡単の問題ではなく、実際に書くとき、非常に疲れるのです。復讐は強烈ではあってもマイナスのエネルギーなので、書き手としては気分が暗くなって精力を削られます。特に心理描写に踏み込んだ日には苦手なコメディ書いているほうがマシだというほど疲れます。そんなわけで復讐キャラは大分昔に一回作ったきり二度と挑戦しませんでしたね。

 同じマイナス的感情つながりで、サディスティックな欲望とか、恐れながらもおぞましいもの、恐ろしいものを見たいという感情がありますよね。そういう感情は、「正常な」嗜好の持ち主にも生まれ得る、もしくは心のどこかに持っているものであるのは異論がないと思います。文学においては、人の心に生まれるそういったどす黒い感情をメインにする場合もありますし、そうでなくてもスパイス程度に使う作品は多いです。何から何まで慈悲深く、理性的で、清く正しい人なんて滅多にいません。ところで私も物書きの端くれですが、この手の感情を扱うのがたいそう苦手です。どうも「お上品な」キャラクターしか書けないんですよね。曇りのない人格に墨を垂らすことができないんです。そういう点がないほうがおかしいし、ある程度は暗い感情がないと話が進まなかったり、辻褄が合わなくなってきたりするのに。どうやったら読者がそのキャラクターが嫌わない程度に暗い感情を入れられるのか、模索中です。

 しかしそれはそれとして、レンタルビデオ屋にスプラッタホラーを普通に並べるのは止めて欲しいものです。隔離しないのは、世の大半の人はホラーのジャケットくらい見ても平気だからなのでしょうか。私はえぐいものを見るとしばらく夢見が悪いタイプなので、サディズムの発露だのおぞましい怪物だのをリアルな画像で見るのなんて絶対にごめんです。ラブコメの棚の向かい、ふっと振り返ったらおぞましい顔。「大鴉」とあるので「どんな文芸映画かしら(大鴉はE・A・ポーの詩)」と手に取ったら血みどろのジャケット。新作の棚の下にふいっと視線をやったらなにやら血だらけの椅子がぽつん。「サディスティックの極み」と宣伝するような代物を普通の作品と一緒にしないで頂きたい。そもそもどうしてハリウッド映画はあんなにもホラーが多いのでしょう。そんなんだからアメリカは猟奇殺人が絶えないんです(超言いがかり)! それに、レンタルビデオ屋で(半強制的に)見せられた限りでは、この手のホラーの犠牲者(?)って子供も少なくないみたいですし、気味が悪い以前に児童虐待に見えて気分が悪くなります。小学生くらいの女の子が裸で目隠しされて血を流してるのなんて、ホラーでR指定とか言う前に(向こうの)法律に引っかかってると思います。

 幼い子供のお風呂の写真が児童ポルノ取締りの対象になる一方で、こういうのが蔓延しているのを見ると、歪んでるなあと思ってしまいます。すべてが一貫しているものなんてなかなかありませんし、文学だって人や社会に内在している矛盾を扱ったものがたくさんあります。でも、個人的に、こういう歪みは文学よりは社会学の対象だという印象があります。なんででしょうね。アメリカ社会がそもそも文学に合わないから?

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