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Inanimate Objects

こんにちは。美崎あらたです。

新入生もいることですし、改めて自己紹介をしておくと、文学部二回生の字書きです。
自己紹介以上。

さて、ついこの間、とあるコネで京都造形大で映画を撮っている人と話す機会があったのですが、脚本なんかを見せてもらって思うところがあったのです。
徒然なるままに書いた自論のような何かを読みたい方は追記を Let's クリック!!
あらためて言う必要もなく当然のことですけれど、小説とは違って、映画では主人公の心情を「書く」ということができません。できるとすれば「描く」ことです。
僕は主に主人公の一人称視点から小説を書くので、主人公の心情は割とストレートに書くことができました。しかしこれは前々から思っていたことですが、本当の意味で心情を「書く」なんてことができるものなのでしょうか。「僕は楽しかった」「僕は悲しんだ」なんて言葉で感情が伝わるのであればそもそも小説なんて必要なく、誰かの感想文でも読んでおけばいい。でも当然ながらそういうわけにはいかず、僕らは小説を読みたい。
映画やアニメや漫画ならば、役者(キャラクター)の表情から感情を伝えるということもできるでしょう。しかし小説にそんなことはできない。しかも表情で伝えるにもさすがに限界がある。

ではどうすればいいかというと、Inanimate Objects(←この言葉はとある英語の授業で読んでいるPAUL AUSTER "Man in the Dark"より引用しました。うまい訳語が思いつかなかったので。「無生物」くらいの意味です)を使うわけです。人間の心情を、あえて「自然」や「モノ」に仮託する。
ごく簡単な例をあげれば、主人公の「悲しい」という感情を伝えたいのであれば、突き抜けるような青空の下よりも、曇天の土砂降りの中の方がいい…というのは誰でもうなずいてくれることでしょう。この場合のInanimate Objectsは天気になるわけです。
「彼女は立ち直った」と単純に書くより「彼女はにっこりとほほ笑み、カーテンの向こう側からは朝日が差し込んでいた」と書いた方がなんか格好よくないですか? と、こういうことです。いわゆる「文学作品」というものには、こういう手法がうまく使われており、舌を巻くことも多いです。あと、海外文学には「メタファー」というのが結構重要な役割を果たしていると思うのですが、それはまたの機会に考えましょう。

どんどん話がずれていきますが、Inanimate Objectsというのは何も文学に限った話ではないと、僕は思うわけです。よくできたライトノベルでは、ヒロインの作り出す世界が彼女の心象風景を描いていたり、登場人物たちに与えられた超能力が彼らの目的や心情を表していたり、ヒロインに憑りつく怪異が彼女らの過去やコンプレックスを表現しているとか……。Inanimate Objectsというものを、単なる「モノ」から、ライトノベル的な「世界」「能力」「怪異」に応用しているわけです。
まぁ、僕が勝手に考えた理論っぽいものをこじつけただけで、書いている側はそんなこと考えてはいないかもしれないですけれど……。

ま、今日はこんなところで。たまには真面目なことを書いておかないと。

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