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NFリレー小説【二日目】

こんばんは、またもや美崎あらたです。
一日遅れになって申し訳ありませんが、今日はNF二日目のリレー小説です。

まぁなんというか大変カオスなことになってしまってこれはこれでリレー小説的でいいんじゃないかなーと思ったり思わなかったり。

それではお楽しみください。


●11月23日(金)
 目が覚めると、我が愛しの目覚まし時計がゴミ箱に叩き込まれ、粉々になっていた。いったい誰がこんなことを……。
 短絡粗暴にして故に常に酒に逃げ、その度酒に呑まれ、総じて品行劣悪な自分ではあったが、己を害すようなことは決してなかった。ましてや心の支えともいうべき最愛の道具に誅を与えることは昨夜も泥のように酔いつぶれた自分を以てしてもなしうる所業ではない。唯その愛すべき時計に加えられたあまりに痛々しく生々しい暴力の跡に慄然とするのみであった。
 はたと我に返る。時計が壊れていたということは、今はいったい何時なのだろうか。そのことの方が問題だ。こんなにも無残な姿になった時計をくれたあの人が、もうすぐ部屋に来るというのに……。
 どうにかせねばならない。この朽ち果てた時計を。どれだけ命を吹き込もうとしたところで、壊れてしまえば所詮ただの「モノ」でしかない。あの人を悲しませてはいけない。そのことばかりが頭を一杯にしている。
 そもそも時計と言えば高級品だ。今や「モノ」と化したこの残骸は、私が所持していた唯一の時計だったのだ。職人が製作に傾けた情熱、労力、そして時間が託された一個の道具。沈黙した今となってはその価値も失われてしまったのだろうか?
 すがるようにゴミ箱へ目を向けるが、時計は何も変わらず、ただ壊れているだけである。時を刻むことをやめた時計は果たして時計と言えるのだろうか? 以後、私はこの物体を「けいと」と命名する。
 時間というものは常に流れているわけだから、私がこのけいとを眺めている今も、この世界では時が刻まれているのだろう。そしてしばらくすれば、それまでどのくらいの時間があるのかはわからないが、あの人が部屋に来るのであろう。
 けいと……そう呟いてみるけれど、けいとが時計に為ることもない。
 時計……そう呟いてみたとしても、目の前に横たわるそれはただのけいとであり、けいとでない時計を呼んだところで何がどうなるわけでもなかった。
 ともあれ命ほどに大切な目覚まし時計が何故こんな目にあったのか。私は憤慨しながら立ち上がる。ああねむい。
 時間とは変化を表す単位であり、変化を必要としない者にとっては何ら必要のないものである。今私におとずれた睡魔は私から変化を奪う。私は静かに目を閉じた。
 私はそのまま目を開けることはなかった。……と思っていただけだった。
 私が次に目を開けると、目の前に、3人におからをぶつけられ、おからまみれになった少し太った少年「クリス」が立っていた。
 クリスはいきなりシャツを脱ぎ、手を左右に振って「ワカメダンス」をおどりはじめた。
「ククク……これが俺の必殺技! ダイナミック・オーシャン!!」
 呆気にとられた私は、半目を開けてその場に立ち尽くした。
「貴様、ダイナミックオーシャンごときで我を倒せるとでも思っておったか」
 こらえきれずに笑いがもれる。クリスは必殺技をあっさりと無に帰されたショックからか、呆然とした様子でこちらを見ていた。
「弱者は消え失せな」
 クリスはそのまま返答する様子がなかった。少年ということもあり、精神的なダメージは大きいはずだ。しかし、クリスは去る様子は見られなかった。
「おい! クリス!」
 振り返るとそこにはプクリボの「AAA」、オーガの「BBB」、エルフの「CCC」がいた。ともに冥王を倒した旅の仲間である。AAAはクリスの腹をみて賢者マリーンを思い出しそうになりプッと噴き出すと、こうつぶやいた。
「いやもう……」
 私の脳内で何かがぶちりときれる音がした。
「ちょっとお前ら話がややこしくなるから消えてくれ」
 言うなり目を閉じ私はまわりの奴らを全員テレポートさせた。
「……あの人が来るんだから邪魔するなぁぁぁぁっ」
 そこで目が覚めた。ベッドから派手にころげ落ちたらしい。後頭部の鈍痛が、これが現実であることを物語っていた。
「……なんだ、夢か」
 そう呟くと、私はつけっぱなしのパソコンの前に座り、エロゲを起動させた。
(11月23日―完―)


※一部公序良俗に反する表現(簡単に言うと小学生レベルの下ネタ)があったので、ブログにあげるにあたってそこは伏せさせてもらいました。節度をもって楽しんでくださいね。

Edit 18:40 | Trackback : 0 | Comment : 1 | Top

 

Comment

 
 

2012.11.24 Sat 23:12

・・・、うん。色々驚愕の作品になっているなぁ。と思いますね。

一日目、二日目は途中のものをチラチラ読んでいたんですが、三日目はまったく読んでいないので楽しみですね。
リレー小説ですので、毎回どこかしら雰囲気の違う作品になりますし、一日目と二日目の雰囲気は全然違いますし、(似てるところもありますが)全く予想できない状態ですから。

そういえば、お○らなげ的なビラ見たなぁとか思ったりもしました。
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