NFリレー小説【四日目】
いよいよ祭も終わり、NFリレー小説も感動のフィナーレ(笑)を迎える
――はずだった。
ところがどっこいアンカーが中二病であったため、話に無駄な奥行ができてしまい、終わらなかったのである。
未定(俺たち)の戦いはまだ始まったばかり……的な。
ここのコメント欄で続き書いてもいいんですよ?
さて、何はともあれとりあえずご覧ください。最終日のリレー小説です。
――はずだった。
ところがどっこいアンカーが中二病であったため、話に無駄な奥行ができてしまい、終わらなかったのである。
未定(俺たち)の戦いはまだ始まったばかり……的な。
ここのコメント欄で続き書いてもいいんですよ?
さて、何はともあれとりあえずご覧ください。最終日のリレー小説です。
●11月25日(日)
「ふあぁ……」
ある準備のために鳴れない早起きをしたせいで、頭が全然回らない。おおきなあくびをしながら歩いていると、
「おはようございます」
甲高い声が、半分寝ぼけた俺の脳を後ろから貫いた。
「完全なる胸の炎は、なに者にも消せやしない。我らフェニックス!!」
突然私の目の前がすさまじくヒカリ頭の中に話しかけられた。
「今日からおまえは死んで、魂……ジョナとなるのだ……」
「私が……ジョナ……?」
……という会話を勝手に繰り広げる二人(?)の生き物の声。
きっと夢だ。寝ぼけすぎて夢を見ているんだ。
ふと、我に返ったほら、やっぱり夢……。
「やぁ」
「誰」
クエスチョンマークなしで問う。
メガネがトレードマークの少女(たぶん人間)が、にこにこと空気を読まずに立っていた。
その隣に、ナゾのおばけ化のものがういていた。
「わたしはじょな。魂だよ」
おばけ――もとい魂が言う。
まて、読者がついていけないぞこれは……。
「そして、僕は――」
メガネ少女が言うのをむしして、歩き出す。
朝っぱらからうるさいものにであってしまった……。
いやまったく、NF中の京都大学では何が飛び出すかわかったもんじゃない。事務局の許可を得ていない、非公式のゲリラ公演だ。劇団「羊とリンゴ」。京大非公認サークル……そもそも構成員が京大せいかもわからない、謎多きサークルである。ただ……あの少女は……。
「子役? 大学のサークルに、なんでこんなのいるんだ……?」
「ひどいな、お兄さん。僕のことを無視するなんて」
いつのまにか、メガネの少女は私の前に回り込んでいた。
「僕は『羊とリンゴ』の構成員、名前はアップル。こう見えても21歳さ」
メガネの少女は、右手にビラを、左手には日本刀を持っていた。
私は影にいるのでよくわからないが、日本刀からは何かがしたたっているようだ。
「お兄さん。ビラと命どっちがほしいのかな?」
言葉の端にある真意をはかりかねた表情をするしかなかった。
「当方に迎撃の用意有」彼は戦闘態勢である。
「ははは……お兄さん、冗談よね?」
そう言うと、アップルは黄色いビラを風に散る銀杏の葉の如くバラまき、(おい、そんなことしていいのか)正眼の構えになった。あぁ、懐かしい。俺は千六百五十二年前、冥歴九十九年の秋、唯一無二のライバル、へザリオンと対峙した時を思い出していた。
(11月25日―完?―)
「ふあぁ……」
ある準備のために鳴れない早起きをしたせいで、頭が全然回らない。おおきなあくびをしながら歩いていると、
「おはようございます」
甲高い声が、半分寝ぼけた俺の脳を後ろから貫いた。
「完全なる胸の炎は、なに者にも消せやしない。我らフェニックス!!」
突然私の目の前がすさまじくヒカリ頭の中に話しかけられた。
「今日からおまえは死んで、魂……ジョナとなるのだ……」
「私が……ジョナ……?」
……という会話を勝手に繰り広げる二人(?)の生き物の声。
きっと夢だ。寝ぼけすぎて夢を見ているんだ。
ふと、我に返ったほら、やっぱり夢……。
「やぁ」
「誰」
クエスチョンマークなしで問う。
メガネがトレードマークの少女(たぶん人間)が、にこにこと空気を読まずに立っていた。
その隣に、ナゾのおばけ化のものがういていた。
「わたしはじょな。魂だよ」
おばけ――もとい魂が言う。
まて、読者がついていけないぞこれは……。
「そして、僕は――」
メガネ少女が言うのをむしして、歩き出す。
朝っぱらからうるさいものにであってしまった……。
いやまったく、NF中の京都大学では何が飛び出すかわかったもんじゃない。事務局の許可を得ていない、非公式のゲリラ公演だ。劇団「羊とリンゴ」。京大非公認サークル……そもそも構成員が京大せいかもわからない、謎多きサークルである。ただ……あの少女は……。
「子役? 大学のサークルに、なんでこんなのいるんだ……?」
「ひどいな、お兄さん。僕のことを無視するなんて」
いつのまにか、メガネの少女は私の前に回り込んでいた。
「僕は『羊とリンゴ』の構成員、名前はアップル。こう見えても21歳さ」
メガネの少女は、右手にビラを、左手には日本刀を持っていた。
私は影にいるのでよくわからないが、日本刀からは何かがしたたっているようだ。
「お兄さん。ビラと命どっちがほしいのかな?」
言葉の端にある真意をはかりかねた表情をするしかなかった。
「当方に迎撃の用意有」彼は戦闘態勢である。
「ははは……お兄さん、冗談よね?」
そう言うと、アップルは黄色いビラを風に散る銀杏の葉の如くバラまき、(おい、そんなことしていいのか)正眼の構えになった。あぁ、懐かしい。俺は千六百五十二年前、冥歴九十九年の秋、唯一無二のライバル、へザリオンと対峙した時を思い出していた。
(11月25日―完?―)
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