ホンノススメ
さて、そういえば上旬の担当だったなと思い出したはいいものの、特に書くことがないことに思い当たってしまった美崎です。どうもこんにちは。
テストがつらかったとか春休みひゃっほいとか感想はありますけど、そんなこと誰も読みたくないでしょう。
そこで僕は考えました。何を書くべきか……と。
そして思いついたのは、字書きらしくおすすめの本でも紹介しちゃおっかなーというものですね。タイトルの通り。
ステマじゃないアピールでリンク貼らないし画像も探してないです。べ、べつに面倒だったわけじゃ(以下略)
テストがつらかったとか春休みひゃっほいとか感想はありますけど、そんなこと誰も読みたくないでしょう。
そこで僕は考えました。何を書くべきか……と。
そして思いついたのは、字書きらしくおすすめの本でも紹介しちゃおっかなーというものですね。タイトルの通り。
ステマじゃないアピールでリンク貼らないし画像も探してないです。べ、べつに面倒だったわけじゃ(以下略)
・その1 『欲望という名の電車』テネシー・ウィリアムズ(新潮文庫)
まずはアメリカ文学です。恥ずかしながら英語の授業で読むまでろくに知らなかったです。
主人公ブランチが南部の大農園の娘から身をもちくずし、妹のアパートに身を寄せるところから物語は始まります。ストーリーを説明してもあんまりおもしろくないし、ぶっちゃけ一読した限りではなにが良いんだかわからなかったのですが(そしてオチの後味も悪い)、噛めば噛むほど味が出るタイプですね。
かなり綿密に構成がねられていることに気が付きます。章ごとの対比構造であったり、登場人物どうしの二項対立であったり、舞台の描写であったり……。
文学というと物々しいかもしれませんが、文庫は薄っぺらいものです。というか実は演劇なのでほとんど会話文で物語は進みます。お気軽にさらっと読んでみてください。
・その2 『だれがいばら姫を起こしたのか』J・フェッチャー(ちくま文庫)
この本には副題で「グリム童話をひっかきまわす」とついていて、その通り、グリム童話をひっかきまわしています。
まずは元々の本文を引用し、次に著者の解釈を加えたパロディが提示されるというものです。その真偽はともかく、なるほどこういう読み方もできるのかというのが面白い。特に印象に残っているのは、ヘンゼルとグレーテルが森の奥深くで老婆をパン焼き釜で殺害し、さらに金品を強奪してきた犯罪者であるっていう論ですね。なかなか驚愕でした。
グリム童話のパロディは、この本以外にもかなりたくさん出版されていますので、適当に何か読んでみるといいかもしれません。むしろ何か面白いパロディを知ってるよって人は教えてください。
・その3 『神の子どもたちはみな踊る』村上春樹(新潮文庫)
かの有名な村上春樹です。『1Q84』とか『ノルウェイの森』などの長編作品で有名な気はしますが、これは短編集です。僕は個人的に、村上春樹の世界観は短編の方が際立つのではないかと考えています。わかったようなこと言ってすいません。
村上春樹の小説について何かわかったような解釈をするのは無粋だと思うのでしませんが(できませんが)、読んだことのない人はどれかひとつ読んでみればよいのではないかと思います。その足がかりとしてこの短編集をおすすめする次第であります。
村上さんの作品について語りだすと止まらなくなるのでここでやめときます。次に行きましょう。
・その4 『サクラダリセット』河野裕(角川スニーカー文庫)
最後に僕のいちばん好きなライトノベルをおススメしておきます。椎名優さんの絵が目印です。全部で7巻、完結してます。
能力者の集う街、咲良田を舞台に、記憶を保持する能力をもった浅井ケイと世界を3日分巻き戻すことのできる「リセット」という能力を持った春埼美空を中心として物語は進行します。
超能力を題材にしたラノベというと、勝手にバトルモノを連想するかもしれませんが、全然違います。能力と能力の組み合わせを上手く使ったり、その能力をどう使うか・その人はどんな能力を持っているのかがキャラクターの魅力を掘り下げたり……と、とにかく面白いんです。
昨今のラノベはやたら美少女いっぱい出てきてストーリーはあるんだかないんだかわからんし……と、お困りのそこのあなた! 『サクラダリセット』などいかがでしょう。損はさせませんよ? え? 7巻もあると思うと気が遠くなる? こちらに『ベイビー、グッドモーニング』という一冊完結の作品がありますが! って感じで超おすすめですよ。
まずはアメリカ文学です。恥ずかしながら英語の授業で読むまでろくに知らなかったです。
主人公ブランチが南部の大農園の娘から身をもちくずし、妹のアパートに身を寄せるところから物語は始まります。ストーリーを説明してもあんまりおもしろくないし、ぶっちゃけ一読した限りではなにが良いんだかわからなかったのですが(そしてオチの後味も悪い)、噛めば噛むほど味が出るタイプですね。
かなり綿密に構成がねられていることに気が付きます。章ごとの対比構造であったり、登場人物どうしの二項対立であったり、舞台の描写であったり……。
文学というと物々しいかもしれませんが、文庫は薄っぺらいものです。というか実は演劇なのでほとんど会話文で物語は進みます。お気軽にさらっと読んでみてください。
・その2 『だれがいばら姫を起こしたのか』J・フェッチャー(ちくま文庫)
この本には副題で「グリム童話をひっかきまわす」とついていて、その通り、グリム童話をひっかきまわしています。
まずは元々の本文を引用し、次に著者の解釈を加えたパロディが提示されるというものです。その真偽はともかく、なるほどこういう読み方もできるのかというのが面白い。特に印象に残っているのは、ヘンゼルとグレーテルが森の奥深くで老婆をパン焼き釜で殺害し、さらに金品を強奪してきた犯罪者であるっていう論ですね。なかなか驚愕でした。
グリム童話のパロディは、この本以外にもかなりたくさん出版されていますので、適当に何か読んでみるといいかもしれません。むしろ何か面白いパロディを知ってるよって人は教えてください。
・その3 『神の子どもたちはみな踊る』村上春樹(新潮文庫)
かの有名な村上春樹です。『1Q84』とか『ノルウェイの森』などの長編作品で有名な気はしますが、これは短編集です。僕は個人的に、村上春樹の世界観は短編の方が際立つのではないかと考えています。わかったようなこと言ってすいません。
村上春樹の小説について何かわかったような解釈をするのは無粋だと思うのでしませんが(できませんが)、読んだことのない人はどれかひとつ読んでみればよいのではないかと思います。その足がかりとしてこの短編集をおすすめする次第であります。
村上さんの作品について語りだすと止まらなくなるのでここでやめときます。次に行きましょう。
・その4 『サクラダリセット』河野裕(角川スニーカー文庫)
最後に僕のいちばん好きなライトノベルをおススメしておきます。椎名優さんの絵が目印です。全部で7巻、完結してます。
能力者の集う街、咲良田を舞台に、記憶を保持する能力をもった浅井ケイと世界を3日分巻き戻すことのできる「リセット」という能力を持った春埼美空を中心として物語は進行します。
超能力を題材にしたラノベというと、勝手にバトルモノを連想するかもしれませんが、全然違います。能力と能力の組み合わせを上手く使ったり、その能力をどう使うか・その人はどんな能力を持っているのかがキャラクターの魅力を掘り下げたり……と、とにかく面白いんです。
昨今のラノベはやたら美少女いっぱい出てきてストーリーはあるんだかないんだかわからんし……と、お困りのそこのあなた! 『サクラダリセット』などいかがでしょう。損はさせませんよ? え? 7巻もあると思うと気が遠くなる? こちらに『ベイビー、グッドモーニング』という一冊完結の作品がありますが! って感じで超おすすめですよ。
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