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メッセージ性とプロット

どうも、美崎です。

最近小説を書いていて思ったことを徒然なるままにつらつらと書こうと思います。
テーマは

1、メッセージ性
2、プロットorノンプロット

の二本立てです。興味のある方はどうぞ。
1、メッセージ性について
小説を書いたり読んだりすると、メッセージ性というのをどうとらえるかというのが問題になると思います。

メッセージ性のない物語はくそだとか、メッセージなどなくてもいいとか、いろいろ意見はあると思いますが、これは正解の無い類の問いでしょう。

僕としては、読み手がどう読むかに依るだろうと思います。読み手があるメッセージをその小説から読み取ったのであれば、それがメッセージなのでしょう……と。読みたいように読めばよい。それが本文の内容と矛盾していない限り、書き手の意志とは無関係に、それがその人にとっての正解となるでしょう。

少なくとも、書き手が読み手にただ一通りの読み方を押し付けるものではないと思います。書き手がある特定の誰かにある想いを伝えるのであれば、ラブレターでも書けばよろしい。書き手が不特定の人々に自分のメッセージの正当性を伝えたいのであれば、論文でも書けばよろしい。そのように思います。
物語の中で、ある問題が発生して、主人公がある決断を下し、物語が良かれ悪しかれ完結する。そこで物語は、「(主人公の決断について)他の選択肢はなかったのだろうか」とか「ここでああせずこうした主人公にホレた」とか「まさかそんな逆転の発想が!」とか、何でもいいから読み手の心を揺さぶってほしい。読み手としてそう期待しますし、書き手としてそういうものを書きたい。
主人公の決断に対して、「まぁこういうシチュエーションならそうするしかないよねー」とか「はいはい、結局愛が勝つんですねー(知ってた」とか思われてしまうと、それだけで終わってしまう。余韻がない。物語にはもっと無駄とか遊びが欲しい。
そんなふうに思ったりします。

2、プロットorノンプロット
僕のプロット(物語の設計図みたいな)に関する考え方は、ここ数年でいろいろと変遷しております。

最初は、書きたいことを書きたいままに書いていました。そのためのメモ書きとしてプロットが存在していた。しかし書きたいことを書きたいまま書きなぐって、他人が読むに堪えるものが出来上がるのは天才だけです。僕は天才ではないので、駄作が大量にできあがりました。まぁそういう時期があっても良いでしょう(慰め)。

大学受験及び浪人時代に、僕は小論文対策なるものをしました。割と自信はあったのですが、高校の先生に添削してもらうと、いろいろと問題が浮き彫りになりました。問題に応えられていないというのは最悪のパターンですね。書いているうちにノッテきて自論に走り、字数制限が来て訳の分からないところに着地する。これではいかんとプロットについて真面目に考えるようになったわけです。
問題文を吟味し、自分の意見をまとめ、それを裏付ける具体例を列挙する。それらが論理的に破たんなく流れているか、プロット段階でチェックする。大学生ならレポートでそのようなことをしていることでしょう。
大学に入ってから書いた小説は、だいたい厳密にプロットに従っています。そうしなければならないと思っていたわけです。

しかし、大学に入ってからいろんな人の小説を読み、いろんな執筆スタイルに触れる中で、考え方が変わってきました。プロットの外から、論理の外からやって来るものは、確かにあるかもしれない。適当な書き出しから思いがけず面白いものが出てきたり……っていうのはやっぱりあります。無意識の力はあなどれません。
プロットを作って物語の整合性を確認せねばならない類の小説と、そうでない小説がある。前者はミステリーや、キャラクターの心理の移り変わりが重要になってくる恋愛小説やライトノベルなど。後者はうまくカテゴライズできませんがそれ以外の小説ですね。僕の中では村上春樹やエンデがこちらに入ります。

んで、個人的な話で恐縮ですが、今回はプロットを敢えて書かずに、イメージの連鎖に頼って一つの長編(というか短編の連なり)を書きました。一応最低限の世界観とルールを設けて、あとは想像力の赴くままに……。これは大変つらかった。なにしろ設計図がないので、頭に何も浮かんでこなければ続きが書けない。想像力がどこかに落ちていないか必死で探しました。



まぁこんなことを考えながら生きていますという近況報告でした。
物語の奥行だとかそう言うことに関して、まだいろいろと思うところはあるので、また気が向いたら現れるかもしれません。
今回はこれで。ではでは

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