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ツァラトゥストラは「書く」のか「語る」のか

現在理学部地球惑星科学系は引っ越しの真っ最中です。引っ越しと言えば面倒くさいですが、新居のレイアウトにかなり自分の意見を織り交ぜることが出来る、というのは魅力的ですね。
実働は最後の方だけなのに随分と好き勝手やらせて貰ってます、よしけむです。
さて、今日は前振りとは全く関係のない「喋ることと書くこと」についてつらつらと下らないことを書きつづろうかなと思っています。
どうでも良いことですが、「ツァラトゥストラはこう語った」と訳すよりも「ツァラトゥストラはかく語りき」と訳した方が圧倒的に格好良く感じませんか?
それでは、お暇な方はお付き合いいただければ幸い。
様々な例外は当然あるでしょうけれども、日本語を出力する際に我々が採ることの出来る手段は大きく分けて二つです。
すなわち、「書く」ことと「語る」こと。
ここにおいて例えば「語ったこと」を書き起こして文章にしてしまった場合、或いは「書いた内容」を声に出して読んでみた場合、両者は同じ所に行き着くのではないか。
そう思ってしまいがちですが、現実には書くことと語ることの間には隔たりがあり、手から出る言葉と口から出る言葉は随分と違うものになってしまう、と少なくとも僕は思います。

語るという行為と書くという行為は、実際に頭の中で考えていることが文章として完成するまでの時間に大きな違いがあります。
語ると言う行為は考えていることを言葉に変換し口にしてしまえば終了です。
一方で、書くという行為は言葉に変換した後に文章にしても、尚直す機会があります。すなわち推敲の時間を掛ける場合が多いのです。
そもそも文章を書き下すと言う方が、多くの場合喋るのよりも遙かに時間が掛かりますから、考えながら喋るのと考えながら書くのとでは、同じ量の「文章」を作る場合でも思考時間が全然違うことになるでしょう。実際に今僕がこうして書いているのも、随分と思考がふらふらしながらのことですし。
これは、どういうことを意味するのでしょうか。
書かれた文章の方がよく練られている。
そうとも言えます。
ですが、一方で口から出てきた文章の方がより率直でその人の心理を繁栄しているとも言えるでしょう。ほら、「つい口をついて出る」というような言い回しもあります。
そのどちらが良いか、というようなことを比べても意味がないでしょう。フェイストゥフェイスで口角泡を飛ばしながら喋るのはそれはそれで良い事がありますし、じっくりと考えて文章を練り上げ書くというのも然り。
比べることが無意味なのです。

さて、何故こんな話をするのか、と言いますと、例によってTRPGのお話です。
TRPGというのは、その場で即興で会話を繰り広げながら物語を進めていくゲームです。
このゲームを行う時に必要なのは、ただ一つ「喋ることを楽しむ」ことだけ。
というのはある程度の建前で、実際にはそれなりにテキパキと喋れる、という能力は必要な気がします。勿論、口べたな人は口べたなりに楽しむことは出来るんですよ。ただ、喋れるに越したことはないんです。
さて、しかし喋る、しかも自分とは違う自分になり、今ではない時ここではない場所にいる、という場面を想定しなければならない。これは、割と難しい。
例えば僕は名称未定ではファンタジー小説ばかりを書いていまして、僕らがやっているTRPGも基本的には「ありがちなファンタジー小説の世界」みたいなところを冒険するものです。
両者の世界観は似ているし、小説でやっているみたいな感じで喋ればいいだろう。そう思うだけなら簡単です。或いは世界観を輸入してリプレイ風小説を書くことも難しいことではないはずです。
でも、他の多くの人を前にしてロールプレイをしながら物語を進めていくというのは難しいものです。
咄嗟の切り返しや提案が出来なかったり、様子見をしていただけのつもりがいつの間にか発現が全然無かったり。
妙なことを口走ったのは、「あ、今の無し」と言えばどうにかなるんです。でも、「言えなかった」のは訂正のしようがありません。それは現実世界の会話も一緒です。口を挟むのはタイミングが重要。速すぎるのは誤魔化すことが出来ても、遅すぎたらどうにもならない。「さっきこういう事を言おうとしてたんだけどさぁ」と言われても周りの人は困るだけですね。
勿論、喋るのが書くよりも難しいと感じる理由の一つには、小説は登場人物が全て自分の手のひらの上であるのに対し、TRPGの場においては自分以外のプレイヤーが何を口にするかわからない、というのもあるんでしょうが。しかしそんなのは現実世界で他人とコミュニケーションを取る時には当然のことです。そんなことで尻込みしていたって仕方ないのですよ。
「書ける」ということは、旨く情報を処理して口から出力することが出来れば「書きたい内容」と同等のことを喋ることは可能です。
つまり、じっくり考えて書き進めていく様な会話をアドリブで繰り広げていくことも、決して不可能ではない。はず。
よろしい、ならばセッションだ。
理想通りにロールプレイすることなど不可能ではありますが、少しでも理想に近づくことは決して不可能ではない。むしろそこを目指すのは大いに楽しいことです。
というわけで、今後もTRPGのセッションでは、納得の出来る喋りを目指して楽しくやりたいと思います。

これだけ考えていたところで、いざ喋るとなれば半分脊髄反射のようなものになってしまうのですけれどもね。

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