京大公認創作サークル「名称未定」の公式ブログです。
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2017-05

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創作:拙作紹介反省会

 こんにちは。雪雫です。
 2月中旬ですね。何について書くか超絶悩んでいます。
 前回は創作っぽくないことをしたので、今回は創作っぽいことをしたいと思っています。
 といっても、最近は驚くほど創作っぽいことをしてないので、過去の自分の作品の紹介兼反省兼検討を行い、お茶を濁すことにしました。
 去年に書いた詩で公開した分はNF企画分も含めて、15編。企画の2編は除いた13編についての感想と検討を並べました。
 こちらに公開してあります。
 このように、会員の作品も一部公開されており、自由に見ることが出来ますので、是非作品紹介2を御覧ください。(宣伝)

 今回の反省兼検討ではかなり構造をボコボコにバラして考えていますが、作ってる時は当然そんなこと一切考えずに気持ちだけで書いており、細かく分けて検討するのは分析を目的としているに過ぎないことはご注意ください。
 あと思ったより長くなったので後半だれてます。
・「SUbCONSCIOUS」について
 時期的には内部誌のぽえちゅに出した作品、だと思います。多分。
 潜在意識の、ぼんやり意識している、という意味のタイトルです。深いこと考えていたわけじゃないですけど、単に好きな言葉です。
 ひそやかな雰囲気が好きなのでしょう。
 全ての詩のタイトルには個人的な元ネタがあり、タイトル先行で詩を作っています。

・「breeze」
 空行で区切りを取ると、節は8。1と8が反復で、12、3、4、56、7、8と区切れます。
 構成をとると、第4節が雰囲気から浮いていて、リズムを損なっているようにも感じられますが、個人の好みの範疇ではあるかと思います。
 雰囲気はまとまっていて嫌いではありません。テーマは孤独辺りでしょうか。
 第5節で言いたいことは言っていますし、寂寥感なるものが、空と「ぼく」の対比で表現出来ているなら成功でしょう。
 ただし、同じ言葉の反復を避けたいがためだとは思いますが、星あるいは夜空、星空の言い換えを、「広い宇宙の夢」とするのはちょっと胡散臭いイメージ。
 宇宙の夢、という言葉の連なりがあまりスムーズではない上に、「広い」という形容詞の付け方が野暮ったく思えます。
 改めるなら、第7節2行は、「さみしさを、忘れる」ぐらいの直接的な表現に置換しても、詩の意義は損なわれないかな。よく分かりません。

・「sleep」
 12節の詩。ぱっと読む限り、最後の12節目を言いたいだけの詩に見えるし、当時の私も12節目を見せたいがために作った詩に見えます。
 とするなら、テーマは過去、忘れてきた夢、幼少期、と、その辺りでしょう。
 第1節と第10節が呼びかけの繰り返しで、詩を二つに切っています。
 雰囲気は柔らかく詩といえば詩ですが、ストーリー仕立てになっていて、小説チックな運びにも感じられます。否定意見もあり得るところ。
 第2節みたいな独白のフレーズは、よく詩に混入させるのですが、なんとなく雰囲気が引き締まっていい感じがします。濫用すると安っぽくなるので考えて使うべきだと思います。考えてないですけど。
 第6節、第7節の「夢に包まれて」「幻に、溺れたままで」は恐らくわざと表現を逆転させているのでしょうけど、それに効果があったのかは微妙な気もします。
 まぁ、個人的には第12節で言いたいこと言えてるので満足です。

・「meteor, fragments of memory」
 13節の詩。タイトルを第13節で回収しているように見て取れますが、実際はタイトル先行なので、13節の表現が先に立って、そこから膨らませているのだと思われます。当然読んでる側はそんなこと分かりません。プロが見たら分かるんでしょうか。
 第2節、「きっと、誰かは夜を見上げている」や、第11節、「顔も知らない、誰かと看取る」だったり、「誰か」という言葉が雰囲気はともかく文章的に引っかかり、いまいち詩に馴染んでいない印象を受けます。
 テーマがある詩というよりかは、雰囲気を重視しており、やはり散文的ではあるように感じます。癖なのかもしれません。
 明らかに影響を受けている曲があるのですが、詳細は控えます。

・「to tomorrow」
 11節の詩。「ぼく」の独白の形をとり、冬の独り言を呟いているような、何気ない雰囲気の詩です。何気なく考えたから何気ない詩になるのは当たり前です。
 こういう詩では癖になっている、第5節のような「思い出した、ふりをした」等、何かを着飾るような、誤魔化すような表現は、壮大ではなくこじんまりとした身近な印象を与えるために効果的だ、と個人的には考えています。
 2節で沈黙する「ぼく」を鍵括弧で表現しているのは詩的な表現でもないように感じますが、好きなのでやっています。
 最初の節で簡単なイメージを与え、10節から少し離して最後の節で、独白ではない風景の描写を簡潔に行うことで全体の雰囲気が引き締まっており、静かな印象を与えるのには成功しているように思われます。
 技巧的な部分を除いて考えても、私の詩は素直に表現されている方が「らしい」と思っているので、テクニカルではないですがこういう詩の方が自分で振り返っても好きではあります。

・「movie end.」
 5節の短い詩です。
 直前の「to tomorrow」の甘くて丸い雰囲気をばっさり断ち切る流れを、ある程度計算にいれて構成しており、冷淡な印象を与えるような言葉選びになっているように思われます。
 全体を通して、何を言っているのか一見では掴みにくいようになっているので、第5節でリフレインされている「君は、席を立たない」の解釈もある程度分かれるかもしれません。
 明確に意識した元ネタがあります。

・「星を砕くような握力」について
 最近作ったので記憶に新しい作品です。英字では「Star Shattering Might」です。
 Web上では再現されていませんが、紙面の裏表で文章が裏写りしないように工夫してあり、他にも色々と凝った作りをしました。最初から考えてたわけじゃなくて、その場の思いつきで生まれたものでしたが。
 詩の雰囲気が全体的に尖っている、と意見を貰ったこともあり、私自身で読み返して「SUbCONSCIOUS」と比べても攻撃的な内容であるのは確かだと思います。特に荒んでいたわけでもないのですが、色々考えていたことがそのまま反映されているのかもしれません。
 前作「SUbCONSCIOUS」と違い、「間隙」を除けばタイトルは最後に一斉につけており、本文の印象に合わせてタイトルを選んだ形になります。

・「星を砕くような握力」
 今回はアップローダーでは省略していますが、タイトル自体も一つの詩である、という意図でとびきり目立つような工夫がなされていました。具体的にはとびきり大きなサイズになっています。
 何処までを詩とするかは個人の裁量によるのでしょうが、世間はなんと言おうと私は詩と思って書いてるので何の問題もありません。

・「さよなら、と呼ぶ声」
 7節の詩。テーマは依存や、失恋、そこからのリストカットです。
 言いたいことは第1節で全て言い切っており、残りは葛藤、苦悩、ひたすら負の雰囲気で飲み込むような言葉選びになっています。
 第3節の繰り返しは自然に涙と血に連想が及ぶ意図がありましたが、見返してみると弱い連想の可能性もあるように思います。
 構成自体には不満点はありませんが、慎重に直接的な表現を省いて構築したので、「リストカット」を連想出来るかどうか、は私には判断がつきかねます。
 逆に、必ずしも狙ったものを連想されなくても、雰囲気が壊れなければ問題ない、という考えで表現の添削を行っているのかもしれません。
 紙面では、裏写りにより黒の背景が広がっていくような印象を詩に添加し、付き纏うような薄暗さが最終節「暗い色をした何か」でピークに至るように工夫してありました。
 前作と較べても一つ目からかなり暗い印象で、その印象は最後まで薄れることなく「星を砕くような握力」全体を包み込んでいます。作品の雰囲気は一つ目の詩で殆ど決定づけられるのかもしれません。

・「天秤」
 1節、2行の短い詩です。
 紙面では、隣接するページに黒の塗りつぶしがこの詩に収束していくような表現を行っています。
 寂寥、忘却、そのようなテーマを後付で与えられるかもしれません。
 ある方から、「凄く淋しい詩」という意見を頂きました。その印象を抱かせられたのなら、ことばの選び方は間違ってないと思います。
 実際、強烈な虚無感に駆られた時にぱっと浮かんだ詩です。

・「街灯」「泡沫」
 いずれも2節の詩です。この二つの詩は別の詩ではありますが、構成上極めて似ています。
 いずれも各節の反復がありますが、「街灯」では1行と2行、「泡沫」では頭1行と後ろ2行が反復しており、この差異によって、「街灯」では後半に向けて展開する印象が生じ、「泡沫」ではそれぞれの節で完結し、収束する印象が生じているように思われます。
 「街灯」でのテーマはひとりきりの夜です。
 私の詩の世界ではしばしば自意識が薄れ、広がることで風景と一体化するような表現をある程度意識的に用いているところがあり、この詩も例に漏れず、「ぼく」の意識が夜の情景に溶け込んでいくような意図があります。言葉の選び方には現状では不満はありません。
 「泡沫」はタイトルの通り、ふわふわした印象が先行しており、特にテーマがあるわけではありませんが、平仮名をベースに、印象的な部分だけを漢字で取り出すことで、タイトルも含め、「傷だらけ」「溺れるような」等、「すべては幸せ」がネガティブに感じられるような意図で構成してあります。
 深い意図をタイトルに与えた訳ではなく、雰囲気の柔らかさと、夢のイメージに泡が合致したために選んだのですが、「泡沫、というタイトルで本文が虚しく見える」という意見も頂き、そう感じるのかーと感心したという話もありました。
 全体の構成上、「街灯」の方はこの作品では唯一と言っていいほど明るい詩だと思います。

・「生存志願」
 6節の詩です。テーマはそのまま、自殺です。
 口調からもかなり攻撃性が見えている通り、かなり怒りながら作ったので言葉選びも構成もかなり乱雑に感じられます。
 ただ、テーマに関しては第2節がかなり直接的なので、鮮明に伝わるかと思います。
 細かい点で言えば、第2節と第3節の「涙」が安直な反復なので、第3節を「それが君を殺すのに」程度の表現に差し替えた方がリズムが保たれるのではないか、といった反省点があります。
 書いた本人も何が言いたいのか分からない要素である第5節が言いたいことの全てです。
 「死ぬために楽を」する、とは何か、楽に死んだら終わり、なのは何か。
 全てはこの節をどう捉えるか次第だと思います。答えを用意せず、読む人間に思考を求めることそのものが目的になっている文章が、詩であるといえるかは、私には分かりません。

・「壊れた時計」
 5節の詩です。
 物語性が強く、これまた散文的な印象を受けます。
 この詩に関してはあまり言うことがありませんが、できれば第2節は丸ごと別の気の利いた表現に変えたいと思うぐらいには失敗したかな、と感じてはいます。何が言いたいかよく分からない上に、それほどお洒落な言い回しにも感じられないからです。

・「祈りのとき」
 3節の短い詩です。
 タイトル、第1節、第2節で与える「希望のある最期」の印象を、第3節で壊し、失意とやるせなさを表現する構成を意図しています。無力感に浸っていた頃に作った詩なのでしょう。
 短いですが、表現も構成もまとまっており、個人的には好きな詩です。
 第3節の「失望だけを、ただ、空に放つ」という表現が、ほぼ説明されずに使われているので、空に放つ失望とは何か、を考えることで、人によっては詩の違う意味を捉えることになるかもしれません。

・「間隙」
 7節の詩です。相変わらずストーリー性が強く、散文的なのは今更いいでしょう。
 この詩は個人的にお気に入りの詩ではありますが、あまりに表現したい情景に対して説明が少なすぎるので、反省点も山積です。特に難産でもありました。
 文量的には適切な長さに思えるので、「表現したい情景のために、文量を変えずに表現を書き換える」方法を取るしかなく、そうなればかけた時間と自分の中の妥協点との兼ね合いで完成とせざるを得ませんでした。
 話したいことはたくさんありますが、野暮ですので、この詩の内容に関しては特に述べません。

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