fc2ブログ
 

 京大公認創作サークル「名称未定」の公式ブログです。
サークルについて詳しくはこちらへ→公式WEBサイト

2023-10

  • «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »

知識と解像度

八坂です
個人的に上旬は十日までだと思っているのですが、今日に至るまで死ぬほど忙しかったので今日ようやく更新出来るようになりました
にしてはゴールデンウィークの記憶がないのですが…
多分慣れない実験で疲弊していたのがそのまま尾を引いて死んでたんだと思います
んで水曜締切のレポートと実験の予習と未定の原稿を放置していたら月火水木と死ぬほど忙しくなりました
こういうのを自業自得と人は呼ぶのだと思います
それと今年度のWeb管のメールを会員に回すまでおちおち落ち着いてブログも書けなかったので…

以上のような個人的事情はどうでもよくないのですがどうでもよいとして、私たち初めてのものは何というか、大きく見えたりしませんか?逆に知ってるものは小さく思えたり

私の学科では三回から専門の実験が入るのですが、何しろ一回のときの全学共通の実験とは勝手が違うものでして慣れない操作にあくせくしたり現にしていたりします 買わされた実験ノートもやたらでかく感じました
この感覚は何かに似ているなと思ったら、そう、一回のときに初めて線形代数の問題を解いたときや教科書を買ったときに抱いた感覚です
大学に入ってから初めて解く行列はややこしく思いましたが今はある程度はそうでもないと思いますし
あのとき買わされた教科書も、初めはでかくて重いしこれ毎日もっていかないといけないのかと絶望しましたが、学年が上がったらさらにでかくて重いのを買わされて、それに比べると初めての教科書が小さくて軽いように感じました
ちなみに教科書は初めは毎日持っていきましたが、不真面目なのでもはや持って行ってません(家の復習で使う)
受験とか模試の時に京大に来た時も、時計台や吉田南総合館(口の字状のあの建物)がやたら大きく感じたのですが、今は見かけてもこれといった感情も抱かない風景になりました

子供のころの風景と違って体も成熟しているので身体的差異はほとんどないはずなのですが、私の中で何が変わったのかというとそれは経験と知識量なのだろうと思いました
この感覚にしっくりくる言葉が中々思いつかなかったのですが、先日解像度という言葉を目にしてようやく腑に落ちました
ああ、京大で過ごすうちに京大に対する自らの解像度が上がったのだ、と
初めて見るものは大きく、知っているものは小さく感じる理由もなんとなくわかるようになりました
初めてのものは解像度が低く輪郭がぼやけているので自分の知っているものとの大きさの比較が難しいので結果大きく感じ、
逆に知っているものは解像度が高く、細部まで比較ができるため大きさが測りやすくなるので小さく感じるのだと

ここまで自分の勉学の話でしたが、創作にもおおよそ同じことが当てはまるように思います
例えば私は市川春子先生の作品(代表作:宝石の国)が好きで、初めて読んだとき話の展開のすさまじさに圧倒されました
しばらく経って、ネットとかで作劇のメカニズムとか色々知るようになり、もう一度読み返してみました
例えば主人公は常に困らせろ、だとか主人公以外の脇役たちも描かれていないだけでそれぞれの事情は進行している、とか緊迫した展開をずっと続けると緩い展開を補うために読者が笑い出しちゃうから程々に展開は緩めるべし、とか…
そういったセオリーを意識しながらもう一度読み返したところ、無意識に読み過ごしていたとことがそういったセオリーにとても忠実だったことが分かったりしました

創作、というと0から生み出そうとしたとき荒涼たる砂漠に放り出されるような感覚が誰しもあると思います
つまり創作に対する解像度が「低い」のです
この解像度を「高く」するにはどうしたら良いか?
各分野で色々な手法があると思いますが、私は絵描きなので絵の例で言うと、
「模写」「デッサン」「落書き」
この三つだと思います
「模写」で先人たちの筆遣いを追体験して、「デッサン」で観察眼を養い理論を学び、「落書き」で自分の中でかみ砕いた絵に関する入力情報を出力する
「模写」は二次元の嘘も含まれるので三次元の本物の構造を知るべく「デッサン」をして、「落書き」のズレをまた「模写」、「デッサン」で補う…こういうループを繰り返すと自他共に絵の解像度は「高く」なるはずです
創作物は全て似たような理論で構築されているので、創作物であれば何でも見てみるのも良いかと思います
作劇に関するなら小説に始まり漫画、イラスト、演劇、ドラマ、映画、アニメ、これら周辺の書物
人体に関してなら解剖学や形態学、医療サイトなどを覗くのもアリですし
パースなら建築でも取り扱いますしレンズについてはカメラ沼の人々が詳しかったり…

一般に、分からないことのどこが分からないのかを認知するのはとても難しいと思いますが、経験と知識が異なる分野でも応用できてそんな悩みの手助けになるのではないか?と思いこんなことを書きました(こんなことを知っていても私の原稿が進むわけではありませんが…)

気が付いたらやたらと長文になりましたので解像度の話はここらで筆を置きたいと思います

新会員の方々の原稿楽しみです それでは

Edit 16:32 | Trackback : 0 | Comment : 0 | Top

 

Comment

 
 






(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可

 

Trackback

 
 
http://meishomitei.blog23.fc2.com/tb.php/545-4f34eb89
 

今月の担当

 

今月の担当日&担当者、のようなものです。これ以外の日にも、これ以外の人が更新したりします。

今月の担当は
上旬:小倉
中旬:暮四
下旬:double quarter です。

 

最新記事

 
 

投稿者別

 
 

最近のコメント

 
 

アクセスカウンター

 

 

月別アーカイブ

 

 

最新トラックバック

 
 

リンク

 
 

QRコード

 

QR