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 京大公認創作サークル「名称未定」の公式ブログです。
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気になっている言葉 ②

名称未定ブログ9月下旬担当葱です。
夏休みの間に感じた気になった言葉を集めました。
➀ 天使 
 女性や子どもの愛らしい様子を表現する際に用います。昔は美人を「天女のようだ」と表現することはしばしばありましたが、今ではそこも「天使のようだ」と表現することが多いです。本来、天使は子どもがかわいらしい様子を表現する際に用いる言葉だったはずなのですが、天使で表せる内容がどんどん広がっていったようです。これは日本人の中でならよいのですが、ユダヤ・キリスト・イスラム教徒と話すと誤解が生じるのではないかと不安に思います。

②処理
私がある図書館の地下書庫に行った時のこと、書庫の扉に「ムカデが侵入しましたが、無事処理しました。」と書いた張り紙がありました。これは「ムカデが侵入しましたが、殺しました。」という意味です。確かに、「殺す」という物騒な言葉を使うのはよろしくないかもしれません。しかし、本来生き物の命を奪うことは、大変勇気がいることです。しかし、この文章では、ムカデはあたかもごみか何かのように「処理」される存在になっています。(せめて退治しましたならわかるのですが。)これは、果たして適しているのか悩みます。もし、ムカデではない別の大きな生き物(例えばネコ)を殺すことを「処理」すると書いたなら、書き手の倫理観を疑われるでしょう。私たちは殺生せずに生きてはいけませんから、生き物を殺すことをどう表現するかは大きな問題です。

③かわいい
とっくに指摘されていますが、かわいいという言葉が多義語化しています。世間の言うかわいいの指す内容を列挙すると以下の通りです。いとおしい(「我が子可愛さ」になど)、愛らしい、いじらしい、愛くるしい、艶がある、綺麗、美人、しおらしい、ちんまりとして見た目が良い(マカロンを指す際などに使用?)、見ていて感じが良い、慕わしい、鮮やか、インスタ映えする、ギャップ萌えする、思わず顔がほころぶ感じ、思わず写真に撮りたくなる、などさまざまです。そのため、お菓子からおじさんまであらゆるものにかわいいという言葉を付すことが出来ます。私としては、「かわいい」ですべてが表現されると、後代の人々が我々の文章を読んだときに意味がわからなくなるのではないか、と不安に思います。(枕草子の「をかし」を訳すのに迷うのと同じです。)

④総長
高校では校長先生のことをA校長と言わずに、校長先生と言います。しかし、大学では総長先生のことを総長先生ではなく、A総長と言います。この違いはどこから生じたのでしょうか。ちなみに、私のいる大学では、総長先生のことをゴリラと呼んでいるので、この違いは別に問題ないかもしれませんが。

⑤無能
何もできないことを言いますが、最近は「気が利かない」、「自分の求めているレベルの仕事ができない」、「才能がない」「もたもたしている」などの意味を表現します。無能はあまりにも強い罵倒表現ですから、そこまで連発するのは問題ではないかと思いますが、いかがでしょう。

⑥我が国
国土は特定の人間の持物ではないはずなのに、なぜ「わが」をつけるのでしょうか。ナショナリズム論の題材にちょうどよさそうな問題ですね。

⑦自由
誰にもわかりません。

以上私が気になった言葉でした。

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