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皮粒って……何?

 どうも。氷崎です。
 先日、或る小説(隠すものでもないので言いますと中島らも先生の「永遠も半ばを過ぎて」)の中で、「皮粒(しぼ)」という単語が出てきました。
 しぼ……何?となったのは言うまでもありません。軽く状況を説明しますと、世界各国の古書を沢山所有している老院長が、主人公の内の一人に或る本の装幀の見事さを語っているところでした。「ほら、この黒モロッコ革はどうかね。いい皮粒が出とるだろう」と言うわけです。シボてのは何だ。革っていうのは脂でも出るのかなどと僕は思いましたね。その場にいたら主人公と同じく「こりゃあみごとなシボだ。いいシボです」と適当に同調していたに違いない。
 で、この皮粒てのは何なんだろうと思って、「皮粒」と調べると出てこない。稗粒腫という肌にできる白いブツブツばかりです。うわぁと思って「皮粒 しぼ」と調べると、ようやっとそれらしいのが出てきました。
 どうやら革独特の模様というか表情を指す名称らしいですね。あの表面にちりめん状に細かく寄った不規則なシワ模様のことです。回転ドラムに鞣した革を入れて攪拌させることで作るらしいです。現在ではなんと金属やプラスチックでもこの加工が用いられるらしく(そう言えばPS4とかのコントローラーにそんな意匠が施されていた記憶があります)、汚れや傷を目立たなくさせたり、滑り止めや触り心地の改善などの効果もあるようです。凄いですね、シボ。
 しかし一つ気になっているのはシボの漢字表記です。どこを調べても皺(しぼ)としか書いていないのです。皮粒という表記は見つからず、何なら表記以前に使われているものが出てきません。
 らも先生の造語なのでしょうか……
 という、まぁオチも何もない話でした。何か知っている人がいれば教えてほしいですね。それでは。

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