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 京大公認創作サークル「名称未定」の公式ブログです。
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この夏の話

 夏と言えばなんですか。そうボカロです。
 おや、創作サークルのブログを覗いたはずがなぜか急に音楽の話をされたんだけど……間違えたかなあと、ブラウザバックはやめてもらって、是非とも最後まで話を聞いていってほしいんですが、八月は頭に『ボカコレ』がありまして、中旬にはマジカルミライ大阪公演がありました。私は音楽を聞きながら執筆を行うことが多いので、よくこれらの音楽を聴いております。その中でボーカロイド──初音ミクというものの存在についての考察は文学的に価値があるものだと思いましたのでここに記しているわけです。
 初音ミクとは何か。この問いは数々のボカロPによって答えが与えられてきましたが、その解釈は決して一通りのものではありません。ある者は、文化そのものだと言い、ある者は『神』だと、そして、ある者は『Hero』と言いました。(カルチャ、初音天地開闢神話、HERO)
 当然、解釈の方法はこれらだけではないのは重々承知の事実なのですが、それら一つ一つを丁寧に分析していると全く違った方向に行きそうなのでここでは省略させていただきます。
 さて、では、私にとって初音ミクとは何か。
 初音ミクとは、私です。
 はたまた、こいつは変なことを言いだしたぞと言いたげな顔ですが、最後まで話を聞いていただきたい。
 初音ミクとは物語の語り手です。物語の語り手についての考察は既に七月外部誌内の拙作『還らぬ人』にて行っているので、そちらのほうもぜひ参考にしていただきたいのですが(流れるような宣伝、コミケ前にこの記事を出しておけばよかった!)、物語の語り手というのは非常に流動的な存在です。我々は語り手を我々そのものに委託して書くこともありますし、物語の中にある主人公に語りを任せることもあります。前者の場合は神の視点、後者の場合は主人公──Heroの視点です。どこかで見ましたね、この視点。
 初音ミクは時に姿を変えながら、数々の物語を紡いできました。それは私たちの姿に相違ないのではないでしょうか。私たちは幾度となく姿を変え、物語を紡いできました。そして、これからも紡いでいくことでしょう、我々の物語というのは我々に紡ぐ意思がある限り、不滅です。そして、初音ミクという存在はその存在があり続ける限り、不滅の歌姫として存在し続けるのです。果たして、我々に叩きつけるように物語を叫ぶ日が来るかどうかはわかりませんが、我々はある種の文化を紡いでいるのだという自覚──、そんな大層なものではありません、文化というのは我々が残していった作品群に連なる形でそこに横たわっているのです──、それをもって、私たちはこれからも世界を作っていきたいものです。私たちの歌声で。

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